こんにちは、こまちです。
今回は『スタンフォード式疲れない体』を紹介します。
スタンフォード式疲れない体の概要
「今日から実践できる疲れ対策を知りたいけど、根拠があいまいな情報はちょっと嫌だ」「でも、字ばっかりの専門書をじっくり読むような時間と気力はない」という方にピッタリな一冊でした。
おすすめ!『スタンフォード式疲れない体』がぴったりな人
いつも疲れている…今日からできる疲れ対策を知りたい人
健康法を試してみたいけど、、、根拠はしっかりほしい人
疲れているのは自分のせいだと思う人
注意!『スタンフォード式疲れない体』をおすすめしない人
「疲れているのはみんないっしょで仕方がない」と思う人
「疲れているから休みます」って言いにくい…
あなたは「疲れているんで休みます」と言える人ですか。
わたしは言えない側の人間です。
「飲みに行こうよ」と誘われたとき、「この仕事、できたら今晩中に」と依頼されたとき、
「すみません、今日は疲れているので」とは断れない自分がいます。
「疲れぐらいで休むなよ」と思われるんじゃないかと、勝手にビクビクしてしまい、疲れていても無理やり参加。そして、その後もっとぐったり疲れてしまうのです。
疲れ大国日本:疲れと向き合うときに来ている
「疲れは甘え」
「疲れでは死なない」
でも、本当にそうなのでしょうか。
日々報道されるニュースには、疲れによる居眠り運転での事故、疲れによる過労自殺など、
疲れによる弊害はあげればキリがありません。
疲れを侮ることなかれ。
きっとわたしたちは「疲れ」と向き合うタイミングに来ています。
疲れは予防できる!すぐに実践できる方法があり〼
「疲れは予防できる」
そう提唱しているのが、今回ご紹介する『スタンフォード式疲れない体』の著者、山田知生先生です。山田知生先生は世界屈指の名門大学、スタンフォード大学スポーツ医局にて15年以上の臨床経験を持ち、同大学のアスレチックトレーナーとして最も長く在籍しています。
スポーツに詳しい方ならご存知かもしれませんが(わたしは知りませんでした…)、スタンフォード大学は全米では文武両道で有名な大学。過去に幾人ものオリンピック金メダリストを輩出しています。
今回の本に紹介されている方法は、最新研究に基づき、実際にスタンフォード大学の選手が実践している方法が中心です。
「スタンフォード大学でやっていることなんて、難しいことしてるんじゃないの?」
「お金かかるんじゃない??」
(そう思ってしまいますよね、わたしもそう思いました笑)
『スタンフォード式疲れない体』に紹介されている方法はそんな予想を裏切り、
お金がかからず、今日からはじめられる方法ばかりです。
疲れを予防する!IAP呼吸法とは?
『スタンフォード式疲れない体』でおすすめされている方法のなかでも、
著者のイチオシが“IAP呼吸法”です。
1日に300000回、1年間でなんと10950000回も行われる呼吸。
無意識で繰り返される呼吸にも、疲れる呼吸と疲れない呼吸があるそうです。
IAP呼吸法とは、最新の疲労予防メソッドが凝縮した疲れない呼吸法なのです。
でも、やり方はとっても簡単です!!
①耳と肩のラインをまっすぐに座る。
お腹と太ももは90度、膝裏も90度を意識する。
②手のひらを上向きにして、指先をお腹に向けた状態で、ひの上に置く。
③両手をゆっくりとスライドさせ、足の付け根に指先を軽く差し込む。
④5秒かけて鼻から目一杯息を吸い、足の付根に差し込んだ指を、徐々に押し返すようにお腹をふくらませる。肩をあげないように注意する。
⑤吸った空気を、5~7秒かけてゆっくりと口から吐く。お腹のふくらみを意識して、指を押し返す感覚はできるだけ保つこと。
⑥ ④~⑤を5セット繰り返す
疲れない思考法(1)成長型マインドセット
「もうダメ…何もしたくない。。。。」
仕事で疲れ切って帰宅すると、そのまま玄関に倒れ込んで爆睡…そんな暗黒期が、わたしにもありました。
疲れて何もできない→何もできない自分を責める→無理に頑張る→さらに疲れる→ミスが頻発する→できていない自分をさらに責める…そんな悪循環にハマっていました。
今はこの頃よりは極端ではありませんが、「疲れた…もう何もできない」と思ってしまう日もあります。
疲れているときって、体だけではなく、心も疲れ切ってしまうもの。
そういうときはどうしてもこのしんどさ=疲れが永遠に続くと思ってしまいますし、疲れている自分を責めてしまいがちです。
『スタンフォード式疲れない体』がすばらしいのは、体面への疲れだけでなく、心の疲れにも言及されているところ。しかも、それが単なる根性論や努力不足論に終わらないところです。
『スタンフォード式疲れない体』では、『疲れている=この疲れをなくせば、さらにパフォーマンスが上がる』と考えます。
疲れない思考法(2)まだ~できてないと考える救い(超短期目標)
では、具体的にどうすれば疲れをなくして、パフォーマンスをあげることができるのか。
「自分はダメだ」、この思考が疲れている自分をさらに追い詰めてしまうことはさきほどもご説明したとおり。疲れている今だからこそ、自分=ダメなやつの悪循環を止めることが必要なのです。
それは「今の自分にできることを少しだけ集中してやる」ことです。
ポイントは、「今の自分にできること」と「少しだけ」です。
「自分ができない」ことを認めることは、とても疲れますし、エネルギーがいる作業です。だったら、今の自分にできることを集中してやるほうが、パフォーマンスがあがると著者は言います。
また、私達人間は、自分たちが思っているよりも集中できない生き物です。ある専門家によると、鍛え上げられたアスリートであっても「意図的な練習は1時間が限界」だそう。休憩があっても、3~5時間程度が集中力の限界だそうです。
限られたゴールデンタイム(疲れがたまりすぎず、パフォーマンスが高い時間)に、今の自分にできることを集中的に行うこと。
疲れと同様、今できることをついつい私達は過小評価してしまいがちですが、「今日の精一杯」を続けることで、その精一杯が少しずつ、そして確実に伸ばすことができるのです。
『スタンフォード式疲れない体』まとめ:あなたとわたしはまだ疲れているだけ
今回は『スタンフォード式疲れない体』を紹介しました。
本著にある科学的根拠や最新研究に基づいた具体的な対処法は、あなたの疲れを軽減するヒントを与えてくれるはずです。
「疲れでは死なない」
真っ赤な嘘です。疲れはあなたのパフォーマンスを落としてしまう疫病神で、時には悲しい事故を引き起こす死神です。
ですが同時に、疲れはあなたの体と心を守るためのアラームでもあります。
疲れは予防・軽減・ケアできます。また、疲れ=この疲れをなくせば、さらにパフォーマンスが上がるという証拠であり、伸びしろでもあります。
あなたとわたしは、「まだ」疲れているだけ。
疲れは弱点ではなく、あなたの新しい可能性です。
【参照元】
・山田知生『スタンフォード式 疲れない体』サンマーク出版、2018年
・https://www.sunmark.co.jp/author.php?csid=%E5%B1%B1%E7%94%B0%E7%9F%A5%E7%94%9F