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こんにちは!
読書の秋より食欲の秋で少し困っている、本堂こまちです^^

今日は『生き心地のいい町』をご紹介します!

 

『生き心地のいい町』の概要

対象:年間3万人以上の日本の自殺者数を見ると「辛いな」と思う方、自殺した人が周りにいる方、自殺を考えたことがある方

読みやすさ
勇気が出る度

年間3万人以上が自殺する日本において、たしかに存在する”自殺希少地域”。
『生き心地のいい町』は著者の岡さんが実際に自殺希少地域を訪ね、その特異性を考えます。

 

『生き心地のいい町』のここが素晴らしい!

『生き心地のいい町』を読んで、特に本堂が素晴らしいと感じた点は大きく2つです。

  1. 自殺希少地域を入念にフィールドワークして書いた力作です。
    本著は岡さんが自殺希少地域を巡った研究が基になっています。地道に現場に足を運び、その土地の人に話を聞く中で、
    明らかになっていく自殺希少地域の特性は、目からウロコ。自殺の原因を探ったり、自殺をいなしたりする本が多い中、
    自殺が少ない地域に着目した本著は、本当に貴重です。
  2. 自殺したい人をも優しく包みこむような本です。
    自殺を考えている人や自殺を試みたことがある人は、
    ぜひ本著を「終わりに」から読んでみてください。
    自殺への岡さんの立場がわかることで、安心して本著を読めると思います。

 

『生き心地のいい町』の注意

本著は岡さんの研究論文のため、一般的に素人には関心の薄い統計のとり方などの記述もあります。

もしかすると、「そんな詳しい分析方法が読みたいわけじゃないし」と、
もやもやされる方もいるかもしれません。

でも、そんなことで、この本を読み終えないのは、正直もったいないです。

ですので、冗長に感じる部分は「あくまでも論文」という意識で読み飛ばすなり、
読み流すなりしていただければと思います。

 

『生き心地のいい町』のおすすめ読書法

「分析方法とかしんどい‥」と感じる方に、おすすめの読書法はずばり本著を逆から読むことです。
(私も実は終わりから読み始めましたw)

本著のエッセンスが凝縮されている「おわりに」を読めば、本著のだいたいの結論がわかります。
何よりも岡さんがどういう気持でこの研究をなさってきたのかがとてもよくわかり、
少し難しく感じる分析方法の箇所も楽しく読むことができます。

 

『生き心地のいい町』のまとめ

今回は自殺に関する異色の研究書『生き心地のいい町』をご紹介しました。
本当に読みやすくて、いい本ですよ。

日本の自殺問題に関心のある方、
自殺を考えたことがある方は、ぜひご一読ください。

今回も最後までお読み下さり、ありがとうございます^^